ある日、相続が発生した。

何はともあれ、まずは戦ってみましょうか。

ある日、相続が発生した。14



今日はJ県の県庁に行ってきました。

不動産の相談です。



行くと、管轄が違うので一般論しか言えませんと言われました。

それでもいいので、話を聞かせてくださいとお願いしてみました。

お忙しいのに相談員の方に時間を割いていただきました。



資料として契約書ドラフトやメール、司法書士から来た手紙などを持っていきました。

簡単に経緯を説明すると、相談員の方がこう仰いました。



「この司法書士からの手紙っていうのがねー。

妙でしょう。

突然の手紙ですみませんって、本当に突然ですよね。

何で相続人が三人だって判るんです?」





……

…………



…………ああああああああああああああああああああ!!!!!






そっか、洋司さん、他の誰かと再婚した可能性だってあるんだよ!

うっは、超うっかりしてた!(汗)



手紙には決めつけ口調をありがとうな内容が記されています。

私の父親のせいにした書き方で、決めつけです。

でも相続協議書については一切触れられていません。



さらに相談員の方はこう仰いました。



「あなた、このままだと訴えられるかも知れませんよ?

これはね、不動産がどうこう以前に、相続の問題なんですね。

私は相続は専門ではないので、詳しいことは言えませんが、揉め事ですよ、これは。

だって遺産って言っても、これだけじゃないかも知れないでしょう?

他のはどうしたんです?

協議書を作るところからしないと」



「すぐに弁護士を立てて、遺産相続のところから処理しないと駄目です。

あなた、ここに相談に来て良かったですよ、本当に。

印鑑なんかついたらとんでもないことになっていた可能性もありますから」





……何も知らない人をそそのかし、てけとーに登記させて、売買した後にトンズラかます、というのは不動産業者にはよくある話のようです。



それにしても相談員の人は私が心配になったのか、忙しいのに随分と時間を割いてくださいました。

……もしかして私ってカモに見えるんですかね?



ちなみに現在、除籍謄本は取り寄せ中なので、相続人が何人いるのかを調べることは始めています。

順番がひっくり返った気もしますが、とにかくまずはここからですね。



そうそう。今日のメールのコーナー。

本日は長女経由で私の母にこのようなメールを送ってみました。



−−−



「土地の売買について、J県庁に相談に行きました。

相続の協議書もないのに遺産を売買するのは違法です。

取引しようとしている不動産屋は明らかにおかしいので、現在の契約は早急に破棄してください。

このまま契約を続行すると、訴えられる危険があります。」



−−−



とりあえずひとつずつ、ひとつずつ……。