ある日、相続が発生した。

何はともあれ、まずは戦ってみましょうか。

発端は多分、ここ

実は相続の話に至るまでの話、というのがあってデスネ。

当然、相続が発生する、ということは、どなたかが亡くなっていらっしゃるわけです。

今、私が書いている相続の話は平井洋司さんと仰る方です。そして被相続人もこの方。

そして私は洋司さんが亡くなる前に離婚しましたので、私自身には相続権はありません。



そのことを知った経緯が……ちょっと普通じゃなかったんです。









箇条書きで時系列に沿って明らかになった事実だけ書こうと思います。

感情を無視して書きますので、その辺りご容赦いただければ幸いです。



○電話キタ



相続が発生したことを私が知った、8ヶ月前、母から電話がありました。

洋司さんに母親に手紙を出したのだそうです。

手紙の内容は、おれが借金を作ってトンズラし、自分たちが肩代わりしたというものです。

そっちにも責任があるのだから、金を寄越せと。



断言しますが、私はそんな手紙を出してくれとも、書けとも一切言っていませんので。

というか、その時の母親のせりふ。

「汀子さんはあんたが借金して逃げたって知らなかったんだねえ!!!」

……当たり前です。

というか、汀子さんだけでなく、洋司さんも知らなかったはずです。

両親が肩代わりすると言い出してきかなかったのですから。

私、自己破産するつもりだったのに、しちゃ駄目だと言われたんですよね。

なのにいつの間にか私は借金して逃げたことにされたようです。



話を戻します。

母親は何故、そんな手紙を出したのかは言いませんでした。

だって離婚してもう10年近く経ってるんですよ?

そして汀子さんからの返事は、洋司さんが亡くなっていると。

だからもう養育費は払えないと言われたそうです。

ですがこの段階で母親は、汀子さんが言ってることはきっと嘘だと思うんだけど、と言っていました。



○戸籍



母親はとにかく私の本籍地のデータを欲しがりました。

母親が思うデータと異なっていたからか、今度は洋司さんのデータを欲しがっていました。

理由は実際に亡くなっているかどうかを確かめるため。

子供の戸籍謄本を取得すると言っていました。



○電話



再び電話が掛かりました。

戸籍謄本をとったら、本当に亡くなっていたと。

その時に母親が言った日付は21日。





この時点で私は母親の言うことを一切信じていませんでした。

仮に信じるとしたら、母からの意味不明な手紙が原因で亡くなった可能性がありますよね?

そもそも何でそんな手紙を送ったのかが判りません。

更に養育費はもう払わない、と言われたというのですが、私、養育費を洋司さんに請求したことは1度もありません。

離婚する時にもお金のやり取りは一切しませんでした。

もし、離婚後に洋司さんが養育費を本当に支払っていたのなら、母が私に断りなく勝手に話を付けて、勝手にそうしていたのでしょう。



その上、変な手紙を出した挙げ句、養育費を払えなくなった????

いや、それ以前に、もし本当に亡くなっているのなら、お通夜とかお葬式とかは!?

私は何をどう信じて良いのか判らず、パニックを起こしていました。

なのに母からの電話はそれっきりでした。お通夜の知らせもなければ、お葬式の知らせもない。



……どうやって母親の言葉を、どこからどこまで信じろと??(汗)





○デンパメール乱舞



妹からデンパなメールが届きまくりました。

私はとにかく「動かないこと」を目標に、全て無視。

実家は金がない、おまえはあの時ああ言ったけどおまえのが非道である、なんとかしろと。いつの話だ。



○電話



いいかげん帰ってこにゃいけんでという電話が母から掛かってきました。



相変わらず、理由がありません!



ぶち切れた私はそれ以来、電話の電源を切りました。

そこで私の方も彼らの情報は直接には更新されなくなりました。

(子供とはメールのやり取りで連絡を取り合っていました)





そして。

親友がある日、子供達3人とお祭りに出かけたそうです。

その足で私の実家を訪れた親友は、実際に戸籍謄本を見たそうです。

洋司さんの名前のところに大きな×印があり、死亡届けの日付は2月22日になっていたそうです。



親友から聞いた話を箇条書きに。





○ちとせから聞いていない? とか言われた親友が、聞いていませんとシラを切ると、母親は汀子さんから電話があってねえ、と話をし始めたようです。

電話を取ったのは父親だと。

そこで洋司が亡くなったと聞いたと。



○やたらと強調されていたのが、「死因は事故や病気じゃない」と。

何かあったんですかね、と親友が心配顔で訊いたところ、黙ったらしいです。



○こんなことになるんなら会わせてやっておけばとしつこく。

そして私に電話していた理由が墓の場所を知りたいからだと。



○その話を聞いてから、ご飯がしばらく不味くてねえ、と。

誰もそんなこと訊いてない、というのが親友の感想。



○あれから汀子さんには連絡はとれない、と。

電話が不通になっている、と。

きっとあの家には洋司さんだけが暮らしていて、汀子さんはよそに暮らしていたと思う、と。



○実家は改装され、二階には3つの子供部屋が並んでいるらしいです。

そして子供は食事が済むととっととに二階に行き、3人にで仲良く遊んでいるようです。特に長女の戸籍母への態度は素晴らしく素っ気ない模様です。





さて。

起こった事をざらっと書きました。



まずは私の感想を書きます。

洋司さんが実際に亡くなっていて残念です。そして寂しいし、惜しいなと。



でも一番に思ったのは。

あいつらマジでやってやがった………………。





この件が発生した折、私は猛烈な恐怖感に襲われました。

人殺しだと思ったんですよ。

マジでやんの……。

友はさすがにそこまでのことはないだろうと思っていたようですが、私と親友は想像の翼をはためかせ、最悪の事態を予想していました。



そして彼らは恐らく。

遺産の件を既に片付けているというか……。



本籍地などが欲しかったのは、遺産相続の件が発生したから。そう考えると自然です。

そして私に電話を掛けた時には既に、書類は手元にあったのではないかと思うのです。

そうでなければあれだけしつこく戸籍が違うとか言いません。

実は3人の子供の本籍地は、私が思っていたのとは異なっていました。そう、親権を移す際にあちらに赴いた時、私は何故か子供の本籍地を動かしていたようなのです。

今の子供の本籍地は父母のいる魔物の家が建っている場所です。

母親は私に電話をしてきた時、多分、その書類を実際に目で見ていたのです。

だからあれだけしつこく「結婚したら戸籍は変わるはず」と言い張り、私が断固として「私の戸籍はここだ」と言ったら、今度は質問を変えたのです。

母親は答えが欲しかった訳ではありません。

同意が欲しかっただけなのです。



そして手紙は実際に書かれ、送られている。

そこを嘘を吐いて出来ることは、私を追い詰めることです。

ですが、それだと辻褄が合いません。リスクが幾らなんでも高すぎる。得られるものが少ない。そしてそれで私に確実にショックを与えられるかどうかも判らない。

日付の謎は、恐らく母親の手元には死亡届が出された日が記載された書類、そして実際に亡くなった日のデータが手元にあった、ということだと考えると解けます。

母親は私に電話してきた段階で、死亡届の提出された日と、実際に亡くなった日にずれがあることを知っていたのです。



しかも母親は私の親友に向かって「事故や病気じゃない」と、自分から言ったそうです。

つまり自殺だとほのめかしているのです。



親友に与える嘘データの数を単純に減らしたからと言って、筋が通ると考えているところが甘い。

他人に話す際に、その上にデータを乗せているということは明白です。何故ならこの話だけでは筋が通らないからです。

つまり母親は私が洋司さんを殺したようなものだと他人に言い触らしているということですね。



そして、先日の親友と私の会話。



親友「○○○山ってところなん?」



私「は? ○○○山?」



親友「墓はそこにあるん?」



私「いや、なに、○○○山って」



親友「ええ? だってばーさん(私の母親)が、ちとせから聞いたって……」



私「いやいやいいや! 私、あれから連絡とってないし! そもそも○○○山ってなにー!?」



親友「いやあああああああああああああ! こわいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい!!」



母は私から、洋司さんの墓の位置は「○○○山」なるところだと聞いた、と言ったそうです。

そしてその墓は洋司さんの親戚が管理しているんだと。



実際にその住所は存在するようです。

Q県○郡です。ええ、確かに洋司さんの父親のお墓は、○郡にあります。それは覚えています。

ですが、私は毎年の墓参りでいちいち住所なんぞ気にしたことはありません。つまり、お墓のある場所の住所は知らないのです。



墓参りに行く際は車を使っていました。

高速道路に乗って、そこから更に山に向かって走ります。

このルートを洋司さんは住所ではなく、目で覚えていました。そして同乗していた私も、目で記憶しました。

ですから2人とも、その場所の住所なんぞ気にしたことはありません。

ついでに言えば、一度だけ、親友も同行したことがあります。長い道のりを楽しい話をしながらみんなでお墓参りに行きました。





私「一回、行ったろ? その時に私ら、住所確認とかしてた?」



親友「そういえばしていないね」



私「だろ? 住所なんて知らんて。車運転しながら目で覚えてるんだから」





つまり。父母は既に墓の位置を知っている。

それは何故かと言えば、私以外の誰かと連絡を取っているということなのです。

墓の位置が判るなら、行けばいいのに。



そう。父母は子供に墓参りをさせたい訳ではありません。

自分がいきたいのです。

墓に行ったって亡くなった方は戻りませんよ。

そしてやらかしたことはなかったことには出来ないのです。



連中のこの頃の怯え方や焦り方に、何となく説明がついた気がしました。

そうね。

普通の神経だったら怯えるかも知れませんね。焦るでしょうしね。

でもそんな態度でいるということが、実際にやらかしたといういい証拠です。









……というような経緯がありまして。

そして相続の話が私の耳に入ってきました。



洋司さんが亡くなった本当の理由は今の私には判りません。

私は母親の手紙が原因だと思っていたのですが、母親がまともな文章を書けない人であることが今現在は判明していますので、送った手紙の内容もきっと訳が判らないものだったと思います。

実際に手紙を見てみないことにはなんとも言えませんが。



それまで私は手紙を送ったという母親の発言すら、信じていいものなのかどうか判らなかったのです。

洋司さんが本当に亡くなっているのなら、それどころでは済まないだろうとも思っていました。

だから洋司さんが亡くなったことも、親友に確認してもらって初めて判ったのです。



それから私は子供の本籍地を移しました。

もう2度と同じ手は使えないとは思いますが、念のためです。

Q県のローカルルールでは通用するかも知れませんが、J県の役所では正しい手順を踏まなければ、個人データを勝手に引き出すことは不可能です。





願わくば、父母が人様にご迷惑をお掛けするような犯罪をやらかしませんように……(泣)